2013年11月19日作成 2013年11月25日更新
図面を書いて見積もりしてみて、実際にガレージを作ることができそうなことが分ったので、基礎工事を開始します。
自分で上手く作ることができるのかよくわからないので、半分の4坪分を作ってみて、上手くできたら拡大して8坪のガレージにすることにします。
まず地面を水平にしなければなりませので、高さの基準にするための杭を地面の四隅に打ちます。杭は基礎の大きさより少し外側の地面に打ちます。
この時、できるだけ長方形になるように(四隅が直角になるように)します。数センチの誤差なら、後で水糸を張る時に調整できるので、そのままで大丈夫です。
杭を打ったら、水平を出すために杭の同じ高さに印を付けます。
上のように、水の入ったバケツと透明のホースを使って、サイフォンの仕組みで同じ高さに印を付けると簡単で、お金もかからず都合が良いです。ホースの中に気泡が入ってしまうと、高さがズレるので注意します。
印と地面の距離はどうでもよくて、それぞれの杭の同じ高さに印を付ける事が大切です。
水平の印を付けたら、杭を追加して板を水平に貼り付けます。水平は水準器で簡単に合わせました。
この板の上辺を、完成した床から20cm上にするとか30cm上にするとか、まず一箇所を自分で高さを決めて貼り付けて、杭に付けた印からの差を測ります。
すべての杭で、印から同じ差をつけて板を貼れば、板の上辺が同じ高さになって、板の上辺から水糸を張れば水糸は水平になります。
建物の土台外側に合わせて水糸を張ります。水糸は、ホームセンターで100m巻が100円くらいで売っていました。最初に杭を打った時と同じように、メジャーでそれぞれの対角線の長さを測って同じ長さになるようにして、四隅が直角になるようにします。
ここで建物の位置が決まってしまうので、何度か計測しなおして、それなりにキッチリやります。
私は土台に合わせて水糸を張りましたが、土台ではなくて基礎の外形に合わせるとか、建物の外壁にあわせるとか、作業のやりやすいように自由にやったら良いです。
水糸は作業の邪魔になったりして、つけたり外したりするので、板の上辺に小さい釘を打って水糸を引っ掛けるというような、簡単な方法で水糸を固定しておくと便利です。
位置と高さの基準が決まったので、後は力仕事です。高い所の土をスコップで取り除きます。
低いところに土を盛って踏み固めようとしても、十分に固めることができなくて後々沈下する事になるので、土を盛ることはせず、元の地面の一番低い高さに合わせて土を削ります。大変疲れます。
一日いっぱい掛かって、なんとか平らになりました。
コンクリートをミキサー車で配達してもらっても、自分一人でコンクリートを打設できる気がしないのと、型枠を使いまわして費用を節約するために、基礎を一坪分の大きさに分割して作ることにしました。
セメントはホームセンターで購入して、ホームセンターの無料貸出し軽トラックで運びました。セメント一袋 25kg 698円でした。
コンクリートを分割して打設すると、継ぎ目で割れますし、不等沈下もおこりやすくなると思います。そこで、あらかじめコンクリートの継ぎ目になる所に溝を掘ってコンクリートを打設しておくことにします。きっといくらか沈みにくくなるんじゃないかと思います。
910mm間隔で100mmくらいの深さの溝を掘ってコンクリートを打設します。
ここでは 土4:セメント1 くらいで混ぜたコンクリート?を使用しました。費用を下げるために骨材は購入しません。基礎というより地盤改良?
この作業に2日掛かりました。土とセメントを混ぜるのは、粘りが強くて疲れます。
厚さ100mmの床を作ります。
一日一坪分づつ、コンクリートを手で練って打設します。一人が手作業でやるなら、このくらいの量でいっぱいいっぱいではないでしょうか。疲れます。
敷地内から掘り出した砂利をコンクリートの骨材に使ったのですが、石が少なく砂の割合が多めなので、モルタルと同じくらいで 砂利3:セメント1 くらいの割合でコンクリートを練りました。
骨材の石が少ないと、コンクリートの収縮が大きくなってひび割れがおこりやすくなると思いますが、細かいことは気にしません。
スコップで砂利を 3杯、セメントをスコップに 1杯というように取って、水を加えて練ればよいです。
最初のうちは水を加える前に砂利とセメントを混ぜて、その後に水を加えてさらに練るようにしていたのですが、面倒になっていきなり水を加えて練るようにしました。コンクリートの出来上がりに差は無いように感じました。
型枠は、100mmの幅に切った板を石等で押さえているだけです。こんな簡単な型枠で十分です。
床は割れてもまあいいやと無筋ですが、基礎の立ち上げ部分には、補強のために、あらかじめ筋を入れておきました。鉄筋をホームセンターで買うと値段が高かったので、ワイヤーメッシュを使っています。
一晩たったら型枠は外してしまいました。コンクリートがカチカチに固まる前のほうが、型枠を外しやすいです。
一晩だとコンクリートはまだ脆いですが、人が乗って歩くくらいは問題ありません。時々水を掛けて乾燥を防ぐと、コンクリートが丈夫になります。シートでも掛けて乾燥を防げばなお良いですが、面倒ですね。
型枠を使いまわして、同じように 1日 1坪 1列ずつ床を作りました。4列で 4坪分ですが、基礎の立ち上げ部分の継ぎ目と床の継ぎ目が同じにならないようにするために、5列分作りました。
基礎の立ち上がり部分を作ります。 型枠を置く位置に印を付けました。
チョークが安くて見やすいので具合が良いです。
型枠を置きました。
コンパネよりもOSBのほうが安かったので、型枠にOSBを使用しています。
土台を固定するアンカーボルトも、ここで入れておきます。
本当ならもっと長いちゃんとしたアンカーボルトを使ったほうがよいのでしょうが、今回はホームセンターの建築金物コーナーで売っていた、一本28円のZボルトというものを使いました。
なるべく安く型枠を作るために、針金で簡単に固定しただけです。
こんなのでも、コンクリートを入れて型枠が歪んだり、壊れたりすることもなく、問題ありませんでした。
針金はこんな結束線を使いました。いい感じの長さにカットされているので使いやすいですし、140本くらいの一束120円と安いです。
元々鉄筋を結ぶためのものです。
型枠の幅を決めるために、端材でこんなのを作りました。
これで幅を固定して、型枠を針金で結びました。
型枠にコンクリートを入れるために、一輪車の下に適当な台を用意したら、楽に作業出来ました。
基礎立ち上げ部分一辺の打設終了。
型枠にコンクリートを入れてゆくと型枠が浮いてくるので、型枠の上に石などの重りを置いておくと良いです。型枠の半分くらいまでコンクリートを入れると、重さで落ち着くので重りをはずします。
立ち上がり部分は床と比べて乾燥しやすいので、5日間くらい型枠を付けたままにしておいて乾燥を防いだほうが、コンクリートが丈夫になります。今回は2日で型枠を外してしまいました。
気休めに、時々水を掛けておきます。
型枠を使いまわして、残りの立ち上げ部分も同じように打設しました。立ち上げ部分は床よりもだいぶ容積が少ないので、コンクリートを練るのもずいぶんと楽でした。
これで 4坪分の基礎が完成です。コンクリートの強度が出るように、一週間くらい置いてから壁と屋根を作ることにします。
型枠を使いまわしているので、型枠の材料にはOSB 3枚だけしか使いませんでした。
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